2009年9月21日月曜日

国際ジャーナル 陰性証明

ほぼ毎日のように、新聞には新型インフルエンザの記事が載っているように思います。
ある日の新聞夕刊に新型インフルエンザの流行が広がる中、「感染していない」証明のために簡易検査を求める人の受診が急増し、医療現場で混乱を招いているという記事が載っていました。
ある地域では、「子供が通園している幼稚園のクラスで感染者が出た。園から感染していないかどうかを確認するために、検査を求められている」「家族が感染したので、子供に感染していないかどうか、保育園に証明を出さなければならない」などの理由で、病院を訪れる親子連れが出始めているようです。これまでに約30人ほど検査をしたそうです。
しかし、業者側からは「簡易検査キットが不足し始めているので、出荷を制限せざるを得ない」と聞かされ、今後は症状がない人の検査は行わないとある地域の病院は決めたそうです。
また別の地域では「会社に感染していない証明が必要だと言われた」と検査を求める人もいるそうです。
このままでは、検査キットが足りなくなり、流行ピーク時に重症患者の検査に使えなくなる可能性がある。必要のない検査は控えて欲しい」と、ある大学教授のコメントが紹介されていました。
昨年、私の子供が季節性インフルエンザになり簡易検査をしました。鼻の奥の粘膜を採取するために、綿棒を鼻につっこむのです。痛かったのとびっくりしたのとで、子供は高熱でしんどいながらも大変泣きました。簡単に検査を求めるのは、子供もつらい思いをしますし、重要な時に検査キットがなければ「新型インフルエンザ」の診断を得られないわけです。
「感染を防ぎたい」という幼稚園や保育園側の気持ちも理解できるのですが、「陰性証明」を求めるためだけに、園児を病院へ行かせた事で、病院内で感染する可能性もあるかもしれません。私の周りのお母さん達は、まずそれを気にしています。今、我が家ではよっぽどのことがない限り、病院へは行かないようにしています。


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