2009年10月11日日曜日

国際ジャーナル 本の流通に影響を与えそうな「責任販売制度」

現代画報など、様々な雑誌が販売されている本屋さんを訪ねるのは、楽しみの一つです。本屋の商品は当然「本」ですが、その流通についてはこれから動きがありそうです。それは、本の委託販売を見直して、責任販売に切り替える出版社がでていているという動きです。本の委託販売は、この業界においては一般的な流通方法ですが、これは、仕入れの価格が一定である代わりに、売れ残った本は出版社に引きとってもらえるというものです。このやり方では、本屋の販売リスクは減りますが、一方で利幅についても制限がありますから、本屋のできることが限られてきます。また、本の仕入れ量についても、中小の本屋ではコントロールがききません。結果として、どの本屋でも同じ様な品揃えになってしまう事になります。責任販売の場合は、返品時のリスクを本屋にもある程度負担してもらう代わりに、仕入量や利幅にも、本屋サイドの裁量を持たせる方式です。普通の小売業では当たり前の方法ですが、出版の世界もこのような動きになってきたのでしょうか。出版業界も厳しい状況ですが、流通の方法を見直す事によって、もっと活性化が図れるのかもしれません。もっと個性的な本屋が沢山でてくると楽しいかもしれませんね。


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