2009年11月12日木曜日

国際ジャーナル グーグル検索では記事を読ませないと取材に答えた、アメリカ・メディア王の苛立ち

メディア王と呼ばれるアメリカのルパート・マードック会長(ニューズ・コーポ
レーション)は、どうも最近のインターネット・メディアにイライラしている様
です。マードック会長は、数々のマスメディアを傘下に持っていますが、イン
ターネット検索サイトの大手であるグーグルなどが、傘下のメディア企業の記事
を簡単に検索できてしまうという事が嫌で、ネット検索してもサイトが表示され
ないことを検討していると、インタビューに答えています。インターネット以前
のマスメディアでは、テレビや雑誌、新聞など、ニュースの取材から媒体の流通
までを自社で押さえていましたが、インターネットの検索は、ウェブ上に公開さ
れている情報を全世界から集めることができます。それはニュースなどのコンテ
ンツも同様です。取材費など、自社でお金をかけて集めたコンテンツが、検索サ
イトによって無料で提供される、そのことに対して、どのようなビジネスモデル
を構築していくかという事が、従来のマスメディアの大きな課題になっています
が、マードック会長の苛立ちは、なかなか有効な答えがでてこない現状に対する
発言であると思います。もっとも、自社のサイトをブロックするということは、
ちょっと前時代の情報統制的な考え方で、あまりいい方法とは思えません。





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